2013年10月18開催
第36回 日本美容外科学会総会
共催ランチョンセミナーレポート
これまでに開催された学会共催セミナー・ワークショップの内容をご紹介いたします。数多くの症例実績と使用経験があり各方面にてご活躍中の先生方より、ご講演や実際の手技デモンストレーションなどのご講演をいただきました。
2013年10月18日、第36回日本美容外科学会総会(東京国際フォーラム)にて、共催ランチョンセミナーが開催されました。 東海大学形成外科准教授 河野太郎先生に司会進行いただき、「炭酸ガスフラクショナルレーザー治療の世界の最新トレンド」をテーマに、石川浩一先生(クロスクリニック新宿)とイタリアよりお招きした。
Nicola Zerbinati先生(Insubria大学)にご講演いただきました。 炭酸ガスフラクショナルレーザーによるリサーフェシング治療は、再生医療の一つとして位置づけられていますが、今回は、その中で皮膚及び膣粘膜への臨床応用のご講演でした。同一機器でフェイシャル治療のマドンナリフト®ボディ治療ではモナリザタッチ®というそれぞれ異なる手技についてのご講演でしたが、それぞれの治療の意義、適応範囲の広さについて改めて勉強になる大変興味深いお話をいただきました。
司会及びご講演いただいた先生方、またご参加いただいた多くの先生方、ありがとうございました。
共催ランチョンセミナー
炭酸ガスフラクショナルレーザー治療の世界の最新トレンド ~フェイシャル&ボディ~
SMARTXIDE2を用いたマドンナリフト®・アイリフトによる
Skin Rejuvenationの臨床と経過
石川浩一先生(クロスクリニック新宿)
2013年4月開催形成外科学会共催イブニングセミナーでの講演に引き続き、マドンナリフト・マドンナアイリフトの臨床検証第2弾の講演です。長期経過観察を中心に、炭酸ガスフラクショナルレーザー/RF 「スマートサイド・スクエア」でのリジュビネーション治療についてお話しいただきました。マドンナリフトのメカニズムは? 他のフラクショナルレーザーと何が違うのか?特殊なレーザー波形の特徴、RFとのコンビネーション照射のメリットについてなど、わかりやすく解説いただきました。
波形特徴からPIHリスクがかなり低い、上下眼瞼への治療として効果が高いというのが最大の特徴とのご評価をされていらっしゃいました。また、ボトックスとの併用症例のご紹介もあり、今後の新しいコンビネーション手技としてどう発展していくか、とても興味深いです。
Treatment of Atrophia and Laxity of the Vaginal Tract by
Using a Novel CO2 Fractional Laser
Dr. Nicola Zerbinati
(Professor of Dermatology and Venereology – University of Insubria, Verese, Italy)
本年ヨーロッパにてリリースされた炭酸ガスフラクショナルレーザー/RF「スマートサイド・スクエア」を使用した膣萎縮改善フラクショナルレーザー治療「モナリザ・タッチ®」についてご講演いただきました。
閉経前後の女性にとって、女性ホルモン(エストロゲン)の減少に伴って起こる膣萎縮が引き起こす様々な不快症状(デリケートゾーンの痒み、臭い、痛み、乾燥、性交疼痛、排尿障害等)は、一般的に起こる症状で、女性の生活の質(QOL)を低下させています。
今回の講演では、モナリザ・タッチ®は、これらの不快症状の改善を目的とした治療であること、またフラクショナルレーザー照射により膣粘膜の代謝が改善するメカニズムとその効果を組織学的、臨床的な見地から検証した研究結果をご発表いただきました。また、皮膚と膣粘膜の相違点、またこの新しい手技が期待されている市場規模などについてのお話も興味深いものでした。中でも、実際の手技のビデオ放映は、一番の注目の的だったようです。