2013年7月14開催
第37回 日本小児皮膚科学会学術集会
共催イブニングセミナーレポート
これまでに開催された学会共催セミナー・ワークショップの内容をご紹介いたします。数多くの症例実績と使用経験があり各方面にてご活躍中の先生方より、ご講演や実際の手技デモンストレーションなどのご講演をいただきました。
2013年7月14~15日、第37回日本小児皮膚科学会総会にて、共催スポンサードイブニングセミナーが開催されました。
当学会には、皮膚科、小児科、内科の先生方がご参加されていらっしゃいましたが、過去最高の参加人数のご参加があり、大盛況だったそうです。
共催イブニングセミナーでは、「皮膚科診療におけるこれだけは知っておきたい光線・レーザー治療の基礎知識」をテーマに、順天堂大学浦安病院皮膚科教授の須賀康先生に司会進行いただき、尾見徳弥先生、春名邦隆先生にご講演をいただきました。
皮膚科の先生向けのテーマではありましたが、小児科・内科の先生方にも大変関心をいただき、レーザー・光線治療について見識を深めていただく機会となり大盛況のうちに終了いたしました。
講師の先生ならびにご参加いただきました先生方、誠にありがとうございました。
共催イブニングセミナー
皮膚科におけるこれだけは知っておきたい光線・レーザー治療の基礎知識
これだけは知っておきたい
炭酸ガスレーザーの基礎知識
尾見徳弥先生
(クイーンズスクエアメディカルセンター皮膚科・日本医科大学皮膚科客員教授)
レーザー治療とは何か?レーザーでどんな治療が可能か?というレーザー治療全般に関する基礎的なお話から、実際の臨床応用まで幅広くご講演いただきました。
その中で、今回の講演のテーマである炭酸ガスレーザーでできる治療については、実際の症例などを提示いただき、とてもわかりやすく、改めて勉強になる情報もありました。
レーザー治療になじみの少ない小児科の先生方にも、大変ご興味をいただき、レーザー治療への関心の高さがうかがえる講演となりました。
エキシマライトを使った外来診療:
当科における各種皮膚疾患の治療経験
春名邦隆先生(順天堂大学浦安病院皮膚科准教授)
エキシマライト紫外線療法について、従来のPUVA, ナローバンドUVB療法との違いをご提示しながらターゲット型エキシマライト療法についてわかりやすく解説いただきました。
白斑、乾癬、円形脱毛症、アトピー性皮膚炎など、小児への実際の症例を中心にご提示いただきながらご講演いただきました。小児への紫外線治療に関しては、発がんリスクもあるということを説明して治療に臨んでいるが、エキシマライトは、NB-UVBより早く治療効果が発現するため、効果が早く出れば照射の総照射量や回数も抑えることができるので発がんリスクも少なくすることができるという論文も発表されているというお話は興味深い内容でした。